ニュースじゃなく本のレビュー。
『日本語は死にかかっている』林望著
日本語がひどいことになっているのは、テレビを見ているとよく分かるが、そのひどさを増幅、促進しているのがテレビ自身である、と著者は言う。地方の若い人は、いま、ほとんど標準語を喋るようになった。テレビは日本の政府が明治以来百年もかけてできなかった言語の統一を、ここ30、40年でなしえたわけだ。
その「恐るべき教育効果」を背負ったテレビが、大衆にはひたすら低次元なことを言っておけばいいというポピュリズム(大衆迎合主義)で統一されていると、著者は言うのである。
夕刊フジブログ(抜粋)
一応、書店でみてみるかな。でも、アマゾン即ポチはねーなw
『日本語は死にかかっている』というタイトルはとてもキャッチーなんだけども、
ワタシには『新しい日本語が生まれようとしている』と同義語なのな。
この手合い、いいかげん飽きた。
今のコトバに憂う人たちって新しい言葉を創り出していく気概が見えん。
まだまだ不完全なコトバ(永遠に不完全?)をより効率的なコミュニケーション手段として進化させていくっていう積極性はないもんかね。
江戸時代の「候(そうろう)文体」をぶっこわしたのは山田美妙らの明治の言文一致運動家たちでした。
今ではあたりまえの「です・ます」口調って勝手に生まれたんじゃなくて、コトバに対するセンスが鋭い人たちによって創り出された『人造日本語』なのよ。
そんなもんををありがたがって「日本語は美しい」とか「美しい日本語を守れ」なんて言ってるヤツはバカだ。
本気なら明治言葉・江戸言葉を飛び越えて平安言葉を布教しろっちゅうねん。
そんなことを前提に最近の「昨今の日本語の乱れを嘆く」論調を見るとキンタマちっちぇーなーって感じちゃってもしゃーないっしょ。
言葉を遊びたおそうとしてる2ちゃんねらーの方が百万倍チャレンジャー。
もっと自分用に作り直そうぜ〜、もっと人造しようぜ〜 (;´Д`)ハァハァ
平板化のハナシも「昔ながらの正しいイントネーションはこうです」ではなく「アクセントが2音節目にあった方が今の時代はニュアンスを伝えやすい」とかいうふうに考えられんのかね。
そうじゃなきゃムカシコトバオタクでしかないじゃん。
あ、本の内容がどんなものかは知りませんw タイトルだけに反応してますw